声を聴かせて

名前を呼んでみせて

もう一度。


届いたらすぐに耳を塞ぐから

次に唇が何を語ろうとしても、それを聴かず
僕は僕の心臓を響かせ、綺麗な顔を刻む様に瞼を閉じて


他の雑音(こえ)なんて、もう聴かなくていい


当たり前の名前も、魔法の言葉になれるんだね
長い一瞬を終え開いた世界、瞬いた流れ星


困ったように笑った、綺麗な人。


邪魔するように届く、ノイズさえ心地良いBGMに代わるよう


わがままです。

欲張りになったみたい。

僕は誰だ。

見つけたらきっと抱きしめている

手を離した耳に不意に響く。
「オシアワセニ」
君は君の人生を送って、僕はその1ページにも満たなくて


せめてもっと一緒に…心が独り言を

…愛しい人。


物語の主人公は僕で、選択肢は君だった…。
世界は一層に、灰に覆われ、最後は来ると微笑む
階段の上で僕は手のひらを掲げる


耳を塞がなくても、君の声は、ここに響くんだ。


居なくても。

あなたと居る時間は、いつもあっという間に過ぎていく。

『時間が止まればいい。』…そんなこと呟いてみたりするんだ。


騒いで、何気なく並んだ私とあなたの携帯電話。
だけど重なることはなかったね。
二人の想いみたいだね。


いつも話しかけるのは私のほうだった
いつも先に笑うのは私のほうだった

好きになったのも私だった
私だけが好きになった。


あの時のあなたの優しさが今更、あたしの中で溶けてきた
ねぇ…『遅すぎ』っていつもみたいに笑ってくれませんか?


いつもあなた目で追っている私が居ます
いつもあなた笑えば嬉しくなる私が居ます…。


あなたに会えない日は寂しくため息ついたりするの。
あなたはあたしに会えなくても何とも思わないこと知ってるから
余計サミシイ。


あの時 私は精一杯だったんだよ?
あなたが見えなくなったあと、流れた涙はあなたに届かない。


悲しい歌が聞こえれば
楽しい歌が聞こえれば
切ない歌が聞こえれば…あなたが浮かぶ。


素敵な時計を見つければ
カッコイイ服を見つければ
カワイイ灰皿を見つければ…あなたが浮かぶ
 

例えば、今、私が咳をヒトツしてもきっと
私はあなたを想うのでしょう。


そんなことを思いながら今日も朝が明けていく。
今日もあなたに会える、それだけで私は素敵な眠りにつけるの。
なんて、本当は一緒に眠りたいと願ってしまう
あなたの温かい腕の中で息が出来たら幸せなのにな…。

けれど、きっと。

あなたに出会えたことが 一緒に過ごす時間があることが
…あなたを好きになれたことが 私の今の最大の幸せなんだ。



それでも、まだ。



例えば、今、あなたが私に会いに来てくれたりしないかなぁ…
なんて、あり得もしないことを思い描いて眠りにつくの。

「どこか変わってしまったよね」

キミが言うのなら正解なのかもしれない。


悲しい雨はいつまでも続かないと信じていたのに…。
この道はどこに向かっていて、どこにゴールがあるんだろう…


いつまで歩き続けて
いつまで私はワタシのままで
いつから苦しみが止まらなくて
いつから私はワタシらしくと言うようになった…?


幼い頃の希望は、どこか途中で転んで落としてきたみたいで。
幼い頃の描いていた大人の自分は、今の私のようでは無くて…
何だかとても、切なくて涙が止まらないんだ。


忙しいと、いくつ大事なものを見落としていた?
強がって、何度素直に泣けなかっただろう…



「優しさ、どこかに置き忘れてきた…?」

心のワタシが寂しそうに言いかけてきたね。


ダメなワタシは大人になれば消えると思っていた
私はどこに行きたくて、何がしたいのか分からない。


いつからだっけこんな想い抱えていたのは
いつからだっけ大事な人にさえ弱み隠したのは
いつまでだっけ無邪気に愛する人に走っていけたのは
いつまでだっけ生きる意味を探すことがなかったのは…。


転んでも転んでも、いつまでも私はワタシであることに
変わりなくてそれだけは紛れもない真実…



答えは、まだ見えてはこない。
だけどいつかきっと…大丈夫、まだまだ負けてなんて
いられないでしょう?
キミが教えてくれた、笑顔ひとつ抱いて
この時代を生き抜いてみせるよ…。